Interview case.01

好きを仕事にする。

何度でも挑戦できる場所

平成16年入社
加工主任
一級建築板金技能士

渡辺 恭子

WATANABE KYOKO

Interview case.01

好きを仕事に。
何度でも挑戦できる場所

平成16年入社
加工主任
一級建築板金技能士

渡辺 恭子

WATANABE KYOKO

ー 入社のきっかけは何でしたか?

私は工業高校出身なんですが、進路を決める際に大工さんや左官屋さんの他に板金屋さんがあると聞いて興味を持ったんです。板金=車のイメージだったんですけど、屋根と聞いて知らない世界だなと思い興味が湧きました
学校でリストアップされた企業へインターンに行く機会があったんですが、松浦板金工業所はリストに無く。板金屋さんの話を聞いてからずっとこの会社に行きたいと思っていたので、学校を通してお願いして受けさせてもらいました。そしたらやっぱり面白くて。インターン中に現場を見させてもらった時、屋根の化粧の施工中だったんですが、屋根ってこういう風に出来ていくんだ、すごいなって思ったんです。屋根って建築物の中で一番大切な部分だと思うし、形に残って人の目に留まるってやりがいのある仕事だなと感じました。

ー 日々どのようなお仕事をされていますか?

工場で金物加工を担当して、屋根の装飾だったり色々作っています。忙しい時は現場にも出させてもらっています。
うちで技術職の女性は今のところ私一人なんですけど、入社当時は男性陣に比べるとやっぱり体力面では大変でした。20kg以上の大きい資材なんかを担げなくて、先輩達に助けてもらうしか無い時があったんですが、それが悔しくて。絶対持てるようになるって決めて、1年くらいでできるようになりました。
他には、ハサミだったり道具の扱いにも握力が必要ですし、手のサイズが合わなかったりもありましたね。でも、力任せにカットするんじゃなくて、コツを覚えていかに綺麗に切っていくかを頑張りました。そういった事の積み重ねがあって、管内では女性一人目の一級建築板金技能士を取得出来た時は嬉しかったです。

ー お仕事のやりがいは何ですか?

無事に施工が完了して、加工したものが何事もなく建築物に付けられた状態になった時にやりがいを感じますし、同時にとても安心します。ほんの数ミリのズレで影響が出る仕事ですから、緊張感もあります。案件が無事に完了した時の達成感はひとしおです。
もしかしたら難しい仕事だと身構えてしまうかもしれませんが、初めから完璧にできるなんて思っていませんからね。失敗しても全部がダメになるわけじゃ無いから落ち込まないで、再挑戦すればいいんです。失敗をカバーできる環境がうちにはあるので、一緒に働く人には、楽しんで仕事をしてほしいなと思います。

ー 職場の雰囲気を教えてください。

ほぼ男性の世界ですから、初めは周りのみんなが私にどう仕事を卸していいのか戸惑っているのを感じていました。重たいものを持つのは危ないから止められたりとか、気遣ってもらっていたと思います。でもそんな中で自分が出来る仕事はしっかりやろうと意識して取り組んで、どうしても無理な作業はちゃんとお願いするようにしていました。1年くらいで重いものも自分で担げるようになってきて、今は女性も男性も関係ありません。私は元々現場に出たいっていう気持ちを持って入社したので、出られる時は嬉しいですね。

ー 働く環境はどう感じていますか?

残業も少なく休みも取りやすいですし、環境は年々改善されていっているなと感じています。私が入社する前にも、工場に女性が勤めていた時期があるんですが、金物加工はどうしても細かい作業が求められるので、業界のイメージに反して女性の需要も高いと思います。折り方一つでひびが入ったり歪みが出たり、折る順番を間違えれば製品にならなかったりしますから作業の正確さが求められるんです。
現場の方でも、軽作業も含めるとやっている仕事の範囲がものすごく広いですから、男女問わず仕事はたくさんあると思います。

ー 求職者の方へメッセージをお願いします。

女性の技術者も増えていくと良いなと思いますが、男女問わずものづくりが好きで、仕事を楽しんでくれる人に来て欲しいですね。施工物は現場ごとに変わりますし、作るのが好きな人には飽きの来ない仕事だと思います。
私は好きなことを仕事にした方が良いと思っているので、楽しんで働いて仕事を好きになってもらえたら嬉しいです。金物加工品は1~2mmずれただけで目に見えて違うので、職人的な技量が試されますが、その分細かい手作業が好きな人にはうってつけだと思います。

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